PlayStation Portable版「キングダム ハーツ バース バイ スリープ」解説

『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』(以下、BbS)は、2010年にPlayStation Portableで発売された、ディズニーとスクウェア・エニックスの共同制作によるアクションRPGです。『キングダム ハーツ』シリーズの一つであり、本編で語られることのなかった10年前の物語、キーブレード戦争以前の出来事を体験できます。

目次

運命に翻弄される3人の主人公たち

BbSでは、テラ、ヴェントゥス、アクアの3人の若者が主人公として登場します。彼らは「キーブレード」と呼ばれる武器を操るキーブレード使いであり、キーブレードマスターを目指し、マスター・エラクゥスの元で修行を積んでいます。3人は強い絆で結ばれた仲間であり、互いに支え合いながら成長していきます。

物語は、テラとアクアがマスター承認試験を受ける場面から始まります。試験後、マスター・ゼアノートの失踪や世界の異変をきっかけに、3人はそれぞれの目的を胸に、外の世界へと旅立ちます。旅の途中で様々なディズニーワールドを訪れ、個性豊かなキャラクターたちと出会い、様々な試練に立ち向かっていきます。

3人の物語は独立しており、プレイヤーは最初に操作するキャラクターを選び、その視点でストーリーを進めていきます。各キャラクターのシナリオは、訪れる場所や出会う人物、戦うボスなどが異なり、異なる体験を通して物語の全容を理解していくことになります。

奥深く進化したバトルシステム

BbSでは、従来のシリーズ作品からバトルシステムが大幅に刷新され、より戦略性とアクション性が増しました。コマンドデッキのカスタマイズ、状況に応じて変化するスタイルチェンジ、仲間の力を借りるディメンションリンクなど、新たな要素が多数追加されています。

コマンドデッキは、攻撃や魔法、アイテムなど、様々なコマンドを自由に組み合わせて作成できます。状況に合わせてデッキを組み替えることで、戦略の幅が広がります。コマンドにはレベルがあり、敵を倒してCPを貯めることでレベルアップし、威力や性能が向上します。

スタイルチェンジは、特定のコマンドを使うことで、キャラクターの能力や攻撃方法が一時的に変化するシステムです。スタイルチェンジによって、より強力な攻撃を繰り出したり、特殊な能力を使ったりすることができます。

ディメンションリンクは、シナリオ中で出会ったキャラクターの力を借りて戦うシステムです。発動中は、そのキャラクター特有のコマンドを使用することができます。

さらに、コマンドチャージというシステムも導入されました。これは、2つのコマンドを合成することによって新しいコマンドを生み出すシステムです。合成するコマンドによって、様々な効果を持つコマンドを作成することができます。

ディズニーワールドを巡る冒険

BbSでは、『眠れる森の美女』のエンチャンテッド・ドミニオン、『白雪姫』のドワーフ・ウッドランド、『シンデレラ』のキャッスル・オブ・ドリームなど、様々なディズニーワールドが登場します。

各ワールドでは、原作のストーリーをベースにしたオリジナルストーリーが展開され、ディズニーキャラクターたちとの交流を通して物語が進行します。ワールドごとに異なる雰囲気やイベントを楽しむことができ、プレイヤーを飽きさせません。

また、ミラージュアリーナと呼ばれる特殊なワールドも存在します。ここでは、他のプレイヤーと協力してバトルやミニゲームを楽しむことができます。

「キーブレード戦争」の真相に迫る

BbSは、『キングダム ハーツ』シリーズの10年前の物語を描いており、キーブレード戦争以前の出来事を明らかにすることで、シリーズ全体の謎を解き明かす重要な作品となっています。

キーブレード戦争とは、キーブレード使い同士が争った、太古の昔に起こったとされる戦争です。BbSでは、この戦争を引き起こした原因や、戦争に関わったキーブレードマスターたちの思惑などが徐々に明らかになっていきます。

3人の主人公たちは、旅を通してキーブレード戦争の真相に近づき、やがて、自らの運命と向き合うことになります。

光と闇の狭間で揺れ動く心

BbSの物語は、光と闇の対立をテーマとしています。3人の主人公たちは、それぞれが光と闇の狭間で葛藤し、心の成長を遂げていきます。

テラは、心の闇に打ち勝ち、真の強さを手に入れようとします。ヴェントゥスは、純粋な心を守るために、自らの運命に立ち向かいます。アクアは、仲間を守るために、強い意志を持って戦います。

彼らの心の葛藤は、プレイヤー自身の心に問いかけるものがあります。BbSは、単なるアクションRPGではなく、人間の心の奥底を描いた物語でもあるのです。

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