対戦格闘ゲームブームの火付け役
1991年にアーケードゲームとして登場した『ストリートファイターII』(以下『ストII』)は、カプコンを代表する対戦型格闘ゲームです。前作『ストリートファイター』の続編として開発され、革新的なゲームシステムと魅力的なキャラクターたちによって、爆発的なヒットを記録しました。
それまでの対戦型格闘ゲームは、コンピュータとの対戦が中心でしたが、『ストII』はプレイヤー同士の対戦に重点を置いたことで、ゲームセンターに新たな熱狂を生み出しました。家庭用ゲーム機への移植も大きな成功を収め、特にスーパーファミコン版は国内で約288万本、世界累計で630万本を売り上げ、対戦格闘ゲームブームを牽引しました。
シンプルながらも奥深い対戦システム
『ストII』は、2人のプレイヤーが操作するキャラクターを戦わせる対戦型格闘ゲームです。先に相手の体力を0にした方がラウンドの勝者となり、3ラウンド中2ラウンド先取した方が試合の勝者となります。
操作はレバーと6つのボタンを使用します。レバーはキャラクターの移動、ジャンプ、しゃがみなどに使用し、ボタンは弱・中・強の3段階のパンチとキックに割り当てられています。ボタンの組み合わせによって、波動拳や昇龍拳といった強力な必殺技を繰り出すことができます。
また、『ストII』では、通常技をキャンセルして必殺技を出す「キャンセル」というテクニックが生まれました。このテクニックによって、連続技(コンボ)を繋げることが可能となり、対戦の駆け引きはより奥深いものとなりました。
個性豊かなキャラクターたち
『ストII』には、世界各国から集結した個性豊かなキャラクターが登場します。プレイヤーは、以下の8人の中から1人を選んで操作します。
- リュウ: 日本の格闘家。波動拳、昇龍拳、竜巻旋風脚といった強力な必殺技を持つ。
- ケン: リュウのライバル。リュウと似た技を使うが、性能は若干異なる。
- エドモンド本田: 日本の力士。強力な突進技や投げ技を持つ。
- 春麗: 中国の女性格闘家。スピードと多彩な蹴り技が特徴。
- ブランカ: アマゾンの野生児。電撃を操り、獣のような動きで戦う。
- ザンギエフ: ロシアの赤きサイクロン。強力な投げ技と突進技を持つ。
- ガイル: アメリカの軍人。ソニックブームとサマーソルトキックで戦う。
- ダルシム: インドのヨガ行者。長いリーチと炎を操る技を持つ。
コンピュータ戦では、これらのキャラクターに加えて、シャドルー四天王と呼ばれるボスキャラクターが登場します。
- M・バイソン: シャドルー四天王の一番手。強力な突進技と空中攻撃を持つ。
- バルログ: スペインの闘牛士。爪を使った攻撃と素早い動きが特徴。
- サガット: ムエタイの帝王。タイガーショットとタイガーアッパーカットで戦う。
- ベガ: サイコパワーを使う格闘家。空中浮遊やサイコクラッシャーといった技を持つ。
家庭用ゲーム機への移植とシリーズの展開
アーケードで人気を博した『ストII』は、スーパーファミコンをはじめとする様々な家庭用ゲーム機に移植されました。家庭用ゲーム機版では、アーケード版では不可能だった対戦をいつでも楽しむことができ、多くのプレイヤーが熱中しました。
また、『ストII』のヒットを受けて、様々なバージョンや続編が開発されました。『ストIIダッシュ』、『ストIIダッシュターボ』、『スーパーストII』など、新たなキャラクターやシステムが追加され、シリーズは進化を続けました。
対戦格闘ゲームの定番へ
『ストII』は、対戦型格闘ゲームというジャンルを確立し、その後のゲーム業界に大きな影響を与えました。個性豊かなキャラクター、奥深い対戦システム、そして熱い対戦は、多くのプレイヤーを魅了し、対戦格闘ゲームをゲームの定番ジャンルへと押し上げました。
今日でも、『ストII』は多くのファンに愛され続けており、eスポーツの種目としても人気があります。対戦格闘ゲームの歴史を語る上で、『ストII』は決して欠かすことのできない存在と言えるでしょう。
コメント